Snow Peak land Lock Ivory
Snow Peak ランドロックアイボリー
とにかく広い、かっこいい、キャンプ場で目立つ、不動の人気を誇るランドロックアイボリーですが、運用はなかなか大変です。ファミリーキャンプにおいては最高のテント(シェルター)であることは間違いないのですが、購入する上で迷われている方もいらっしゃるかと思うので、設営や撤収、その他のコツについて実体験を紹介したいと思います。
ランドロックとは
世界に先駆け、「オートキャンプ」のスタイルを生んだ会社として知られるスノーピーク社のベストセラーであり、リビングと寝室を一つでまなかえる2ルームシェルターです。夏場は高い通気性を、冬場は密閉性を生かし、年中を快適に過ごせるよう設計されています。対応人数は大人6名であり、ファミリーキャンプに最適です。
基本情報
サイズ:
625×405×205(h)cm
重量:
24.5kg(フレーム・ペグ・ロープ含む)
対応人数:
6名
収納サイズ:
キャリーバッグ/75×33×36(h)cm、フレームケース/72×17×22(h)cm
セット内容:
本体、インナールーム、ルーフシート、Aフレーム(×2)、Cフレーム(×2)、センターフレーム、リッジポール、ジュラルミンペグ(21cm×27)、自在付ロープ(1.5m×2、2.5m×4、3.5m×6)、シームグリップ剤、ペグケース、フレームキャリーバッグ、キャリーバッグ、コンプレッションベルト(×2)
仕様:
材質:本体/150Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム(ルーフ部)・UVカット加工・テフロン撥水加工・150Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム(ウォール部)・UVカット加工・テフロン撥水加工・フレーム/A6061(φ19mm)、インナールーム/68Dポリエステルタフタ(ウォール)・210Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム(ボトム)、ルーフシート/75Dポリエステルタフタ・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・UVカット加工・テフロン撥水加工
えびの高原キャンプ村 |
区画サイトの広さ
区画サイトの場合は、横 5m以上、縦 8m以上の広さがあるかを確認しておくことをお勧めします。区画の中に木が生えていたり、テーブル等の設置物があると、設営できない場合もあります。
寸法 |
寸法(跳ね上げ時) |
設営
設営は、事前にYoutube等で予習をしておくことをお勧めします。フレームが多く、ちょっとしたコツが必要(向きを間違えたりしがち)なので、説明書だけでは少々不安です。スノーピーク公式の動画もありますので、最初だけは事前に確認しておくと安心です。そんなに難しいわけではないので、二度目からは楽勝です。
設営には、大人二人が必要です。「一人で設営できた」という動画やブログもありますが、現実的には二人いないとなかなか大変です。また、慣れるまでは設営に一時間以上かかります。慣れてくると、ガイロープのペグダウンも含み、一時間以内に設営可能です。
設営位置の微調整は、組み立てた後(ペグダウンの前)でも可能です。大人二人で設営している場合、二人でフレームを持ち上げながら移動させることができます。
とにかくキャンプ場で目立つ
諸塚村・池の窪グリーンパーク |
写真や動画ではわかりにくいかもしれませんが、とにかくキャンプ場で目立ちます。好みはあるかと思いますが、とにかく映えます。特にアイボリー色は膨張色であるため、ただでさえ大きなランドロックの存在感が増します。
雨風に強い
これまで強烈な雨や風を経験してきましたが、太くて頑丈なフレームが守ってくれるため、かなりの耐久性があります。風速19m(天気予報の数値)の強烈な風を経験した時は、周囲のテントが崩壊する中で、特に本体に影響はありませんでした(ルーフシートは一部破れました)。
めちゃくちゃ広い
ランドロックアイボリーの室内 |
室内(サイドから) |
私たち家族は、小学生と保育園児の二人の子供がいる夫婦で使用していますが、広過ぎて持て余しています。中は身長170cmの大人が立って歩ける高さで、リビングも寝室(インナーテント)も広々です。
広くて快適ですが、寒い時期はストーブの暖房効率が悪いのも事実です。ランドロックを冬に使いたい場合、出力が高いストーブが必要になります。
諸塚村・池の窪グリーンパーク(空撮) |
上空から見るとわかりますが、ランドロックは大きめのSUV(写真は Rav4)がすっぽり入る大きさです。雨の日は、ランドロックのフロントウォールを開けて、車のトランクに直結して荷下ろしをすることができます。
通気性・動線
ランドロックは、前後左右を入口として使うことができます。前後は跳ね上げて、キャノピー(ひさし)としても利用することができます。また、前後左右それぞれメッシュとパネルの二重構造になっているため、通気性も抜群です。
矢岳高原ベルトンオートキャンプ場 |
リバーサイド綾オートキャンプ場 |
火には弱い
素材がポリエステルのため、火には強くありません。焚き火から飛んでくる火花や煙草などの火で簡単に穴が開いてしまいます。軍幕のような難燃性の素材とは勝手が違いますので、注意が必要です。
えびの高原キャンプ村 |
諸塚村・池の窪グリーンパーク(空撮) |
ヘキサエヴォ Pro.アイボリーとの相性が抜群
個人的な好みになりますが、ランドロックアイボリーには、HDタープ ヘキサエヴォ Pro.アイボリーがめちゃくちゃ合うと思います。巨大テントに同じく巨大なタープなので、全体的にかなり大きくなりますが、迫力は満点です(迫力を求めるかどうかは用途や好みがわかれるところですが...)。
えびの高原キャンプ村 |
結露は100%
撥水処理が強力に施されてるコットン素材のテント(パップテント等)はあまり結露が気になりませんが、ランドロックは素材がポリエステルのため、ほぼ100%結露が起きます。結露はそのまま畳んでしまうとカビの原因となるので、収納する前に乾燥させる必要がありますが、それもコツを掴めば大した問題にはなりません。
乾燥のコツ
雨で濡れたり、結露した場合、キャンプ場の芝生や土の上に設営したままでは十分に乾かないことがあります。私たちの場合、ほぼ毎回やってるのは、広々としたアスファルトやコンクリートの場所を見つけて干すことです。アスファルトは日が当たるとすぐに熱くなるため、あっという間にテントも乾きます。但し、メーカーが推奨している方法ではなく、テントが破けたり傷つく可能性もあるので、あくまでも自己責任で。
収納
ランドロックの畳み方にはコツがあります。大人二人で天井の中心部分の端(フレームを通す生地が丈夫な部分)を持ち、勢いよく走ると、綺麗に二つに折れることができます。その後は、台形になっているテントを両端から折り曲げ、収納バッグの幅になるまで畳みます。最後に丸め込んでいきます。
大人二人で天井の中心部分の端を持ち、勢いよく走ります。 |
テントを横から見たような状態にします。 |
端から折り畳み、収納バックの幅になったら、後は丸めて終わり。 |
ファミリーキャンプにオススメ
ランドロックは大きく広いため、子供たちが何人かいるようなファミリーキャンプで大活躍します。一方で、狭くてこじんまりとしたテントの中で過ごす楽しさもキャンプにはありますので、キャンプスタイルの好みや家族構成等で検討してみると良いでしょう。
ちなみに、私たちは夫婦キャンプの場合にスノーピークのアメティドームS、ソロキャンプの場合はバンドックのソロベースEX、といったように使い分けています。
美郷町・水清谷キャンプ場 |
購入
¥231,000(税込/2023年3月現在)
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あると便利な追加アイテム
前後のパネルを跳ね上げるためのサブポールがあると便利です。また、ペグはアルミ製のものが付属していますが、これだけ大きなシェルターをしっかり地面に固定するには、長さ、強度があるソリッドステークがオススメです。
体験動画
私が実際に利用させてもらった時の様子を動画にまとめています。よろしければ、ご覧いただき、参考にしていただければ幸いです。また、動画が参考になれば、高評価(グッドボタンを押す)もいただけると、大変嬉しいです。
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記事作成:2023年3月
この記事は、私の個人的な感想、体験も含まれており、記事作成時の情報です。最新の情報については、公式サイト等をご参照いただくか、直接施設へお問い合わせください。
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